Interview

製品開発エンジニア 01

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粒子法との出会い

私は大学での研究室を選択する際、規模の大きなことを研究したいという漠然とした想いがあり、銀河の形成・衝突のような途方も無いスケールのシミュレーションができる宇宙物理の研究室を選びました。

研究室に所属してからはまず、銀河を構成する星やダークマター等が重力で互いに引き寄せ合う力を計算するためのN体シミュレーションコードを開発しました。次に、宇宙空間に漂うガスが銀河の進化過程に及ぼす影響も考慮したいと思い、流体シミュレーションの勉強を始めました。その中で出会ったのが粒子法(SPH法)でした。粒子法の実装のために論文を読んでいくと、粒子法のモデルにも色々あることがわかり、その魅力に深入りしていきました。

卒業後も数値シミュレーションに携わるような仕事をしたいと考える中でプロメテックのことを知り、大学院での研究が活かせそうだと思ったこと、また粒子法がまだまだ発展途上で面白そうだと思ったことがきっかけで新卒での入社を決めました。工学系やCG系で使用される粒子法は特に多様性があり、様々な研究者たちが独自に粒子法を開発・発展させていっている点も魅力的でした。

製品開発エンジニアとして

現在、私は製品開発エンジニアとして「Particleworks」、「Granuleworks」の開発 (ソルバー、GUI、ドキュメント等)やR&D (論文調査、論文の実装、新モデル開発)の業務に就いています。入社してすぐの頃はソフトウェア開発の中でも簡単な業務を割り当てられていましたが、スキルアップに応じて難しい内容にも携わることができるようになってきました。

業務は大変なこともたくさんありますが、非常に面白味のあるものとなっています。特に、R&Dの成果でいままでできなかったことができるようになった際の達成感はひとしおです。R&Dを進めるにあたって、論文を読み漁り、ソルバーとして使えるようにカスタマイズしていくのですが、理論的にはうまくいきそうでも、実際に動かしてみると考えていた通りに動かないことがよくあります。そうした際は、可能な限り関連研究をもっと探す、部内メンバーや協力者にアドバイスを求める等して業務を進めています。中でも部内のメンバーは流体シミュレーションへの好奇心が非常に旺盛で、探求心が強く、プログラミング力が高い方が多いので、非常に有益な議論ができ、刺激をもらっています。

メッセージ

粒子法はまだまだ発展途上の計算手法で、国内外の研究グループによって日進月歩の勢いで改良が進められています。そんな最先端の技術に触れながらのソフトウェア開発というのは非常に貴重な経験だと思っています。今後も物理シミュレーションソフトの開発に興味を持ち、尖ったスキルを身に着けたいと考える方とともに働くことができればと思います。